福祉施設
例えば保育園は、子供たちにとっては、食べて、寝て、遊ぶ、生活まるごとの場所
だからこそ、子どもたちの感性を一番大切に考えたい
福祉施設というのは、社会のなかで弱い立場にある小さな子供たちや障害を持つ人。生活困窮者でも男性でも女性でも外国人でも、すべての人が平等で幸せに暮らせる場所でなくてはならないと考えます。それは人としての権利です。
例えばバリアフリーというものをただ段差の解消という形だけにとらわれず、すべてのハンディキャップを持った人にも等しく使える場所を作りたい。それは使う人によって時には段差も必要とするかもしれません。一方的な思い込みから入る形づくりではなく、そこで暮らす利用者のことを第一に考え、計画をすることが大切かと思います。
例えば保育園は、子どもたちにとっては、食べて、寝て、遊ぶ、生活すべての場。
であればこそ、子どもの感性や発達を一番大事に考えたいと思うのです。
みんなの望むものが集まって、一番使いやすい形が自然にできあがっていったとき、
自ずとオリジナルなデザインになっている、という進め方です。
まずデザインありきという姿勢でなく、利用する人、住む人が幸せであること。
よい建築は人を包み、癒やし、育てます。
そんな建築の力を、私たちは信じています。