2年前から設計に着手し、1年設計期間、1年の施工期間をかけて築100年の古民家を再生しました。
今までのやり方は新しい木部も古民家調に色塗りをしていましたが、今回は新しい部分は素地で作ってみました。自分としては初めての手法です。塗装工事の金額を浮かす目的もありましたが、なにより明るさが心配だったからです。
「どうして色の統一はしないの?」というご意見もあろうかと思いますが、これはこれで白と黒が混在して楽しい空間になったのではないかと思います。
合板やクロスを使わないですべて無垢材。長く使えば使うほど味が出てきます。
階段の位置は建物の真ん中に来てしまいましたが、光をうまく取りこめて暗くなるリスクは回避できました。
階段が真ん中にくることによって部屋と廊下が「回れるプラン」となり使いやすくなりました。
階段の作りは大工さんの技量が表れるところです。西沢棟梁には感謝です。施工は上田市の石井工務店さんです。