遮熱シートの効果というものにイマイチ懐疑的だったのですが、実験してみることにしました。まずは左からフェノール樹脂系で最も数値の高い断熱材、次に木質系断熱材、ドイツ製です。一番右が一般によく見かけるグラスウールです。
まずは断熱材のみ。木質系断熱材の勝利です。グラスウールは厳しいですね。安価でいいのですが。
次に段ボールで遮熱してみました。段ボールがぐんぐん熱くなってあまり効果なし。しかし、これ考えてみたら建物でいうと野地板のすぐ下の通気層の部分がこの状態ってことではないでしょうか。屋根材が60℃~80℃ぐらいに上がるとその下の通気層も暑くなってしまうということです。少しは効果があるみたいですが、段ボールが熱くなってきて燃えちゃいそうで怖いのでここまで。
さて、アルミ遮熱シートの出番です。今回のはラミパックSDという物流などでもよく使われて値段も手ごろなものです。で、あら不思議、全部同じ温度まで下がってきました。断熱材の熱還流率やら厚さなど必死に計算してやっているのになんだか拍子抜けしてしまいます。アルミシートの裏側も段ボールに比べれば全然熱くなっていません。
試しにシートをぴったりつけて測ってみましたが、若干温度が上がってしまいました。アルミの熱が伝わってしまうようです。遮熱シートは空気に挟んで浮かせないと効果が発揮できないということもわかりました。
やはり机上の理論だけではわからないものです。いろんな人がいろんなこと言ってるけど、自分で実験によって試してみるというのは大事なことだと実感しました。