ブログ:今回の改修計画のポイント

家族が一番長い時間を暮らす居間や茶の間。今回この居間を中心にもう少し広く、風通しもよくし、明るくそして暖かい部屋を作ることをテーマにしてみました。

問題は廊下と部屋との間にあるこの柱が抜けるかの検討です。ここを安全に美しく作るにはどうしたらいいかを考えることが一番の難関ですが、しかしこれがリフォームの楽しみでもあります。

幸い、通し柱でもなく、2階からの荷重も極端な負担も無く偏心もしていませんでした。

工法としては鉄骨梁を使う方法もよく見かけますが、どうも鉄と木では剛性が違いますし、木部に穴をあけてボルトを通すというのは柱と梁という関節部分では地震時に応力がかかったとき、裂けてしまうのではないかと不安が残ります。

そこで考えたのが、梁下を柱で受けた鳥居構造としてみました。接続部は耐震リングをつけて揺れに対応しやすいようにし、既存梁とも一体構造となるようにしてみました。

改修してもよりしなやかに、より強くすることが大事です。

全体で70坪もある大きなお住まいですが、今回の改修部分については断熱空間として区切って省エネ工事も並行して行いました。

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