古民家再生のセルフビルト。一度やってみたかった落とした土の再生利用。再生利用とは聞こえはいいのですが、ただ単にお金をかけたくないし、せっかくの土を捨てるのはもったいないだけです。
プランニングにより、窓をあけたり間取りを変えたりで落とした土。まず、ふるいにかけ(といっても焼肉用の網です)小石を取り除き細かくしていきます。藁も出てきますが、この藁も貴重なものです。なんでも手に入る今の世の中ですが、身近にあってすぐ手に入りそうなものがなかなか手に入らないという不思議な社会です。所謂「流通に乗っていないもの」というものはほんとに手に入れるのが大変なんです。この違いはなんだろうと乾いた土をほぐしながら考えました。「そうか、ビジネスにならないからだ」と気が付きました。自給自足や地産地消よりも便利さを追求して遠いところから高いコストをかけてお金をかけないと経済が発展しないという資本の論理にはまっていただけなのです。
ねばねば、ねばねば、ネバーギブアップ。いい土ができました。やっぱり藁ってすごいなあ。このまま2.3か月ほっておけば発酵してもっといい土になりそうです。いい土壁というのは乾いたときにカチカチになる土壁のことです。