山梨県甲府市の工務店さんが、住宅建築では沢山の雑誌に紹介されている建築家、伊礼智さんが設計監理されたモデルルームを見学に行ってきました。
また、この企画は年に一度の「パッシブデザインテクニカルフォーラム」の建築視察セミナーでもありました
伊礼さんの講演は3年前ほど前に「新建築家技術者集団・夏のセミナー」でも一度聞いたことがありましたし、最近の住宅雑誌でもよく見かけます。1間ごとのグリッドでプランを積み上げ設計の省略化を測る手法や小さな家を美しく作るレシピなどたいへん参考になりました。
しかし、雑誌で見て思ったとおり天井はどこも手が届くほどの低さ。中に入るとすぐ腰掛けたくなります。そうか、この空間は座った時の目線の高さで丁度いいということですね。雑誌に紹介される写真もカメラが低いところから撮られていたような気がします。小津安二郎の映画みたいですねえ。
今回の建物は工務店さんのモデルルームということでした。住まい手の生活スタイルが特定されないので住宅というより「ショールーム」という感覚は否めませんでしたが雑誌で見かける建物が現物で見るとまた違った印象を受け参考になりました。
モデルルームは安藤設計でもご用意できます。実は自宅兼仕事場ですが、家に帰ってきて着替えして洗濯物はどうしてこうしてと住まい方は千差万別十人十色、それぞれの暮らしのルールとか現実の生活に根差した提案をさせていただけるかと思います。もちろん家を暖かく明るく暮らす工夫も。