民家再生:キッチンを囲む家

  • 所在地:長野県松本市
  • 施工日:2010年7月
  • 施 工:奈川建設

食卓を中心にした家族が主役の住まいづくり。

住まい手のご家族とは子供を通わせている同じ保育園で知り合いました。18年前に初めて建物を見せていただきました。数年間、紆余曲折いっぱい悩まれて今回民家再生工事の設計に関わらせていただきました。再生前の建物は中心の居間(オエと言います)は暗く物置のような状態でした。私が考えた再生のポイントは、建物の中心は家族の住まいの中心。そこは広く、明るく快適にし、食事や団らんの中心として家族が集まれる場所を作ることだと読み解きました。派手に解体し骨組だけにするという大々的な再生工事とはせず、土壁などに対するダメージを少なくし、あるものをなるべく使うという形で再生を行いました。

天井が低く暗い居間は吹抜けにし、回廊や階段などで内部空間に一体感を持たせています。対面式のキッチンも一段さげて、目線の高低差を少なくする配慮もしてみました。

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