子供たちの心をいかに自由に解き放つか。五感を鍛える空間づくり。
安藤建築設計工房にとっては初めての保育園設計でした。わが子が通っていた松本の無認可保育園「山の子保育園」での子育てや園の先生たちの働く姿から学び、その経験を生かし、「子供たちに土と水と太陽を」の保育思想のもと、国産材を中心に合板ゼロの木の保育園を作りました。大ホールは山辺構造設計事務所の山辺先生にお願いし、直径12m8角形のリズム室を中心とした大きなホール、廊下と教室、給食室を配置し、心地よい段差や木の肌さわりを大切にして設計しました。材木は宮城県栗駒産の杉や松。大工は舟大工で有名な気仙大工さんたちの力を借りました。