
青木村の小高い場所に建つ和風モダンな建物が完成しました。

21畳分のリビングダイニングキッチン。この建物の中心です。テラスから外への動線や見晴らし、キッチンと食堂と居間を混合した広い空間でも、ゾーニングを空間で仕切るというアイデアとして檜の枝付き丸太がシンボリックに立っています。

土間から上がる瞬間には重量感をもたせた大谷石調の壁。実は左官工事です。創作意欲の旺盛な若い左官職人に作ってもらいました。

土間仕上げはお金がかかるので古民家に捨ててあったムシロを利用した縄文仕上げ(私が勝手に名付けました)
地鎮祭が昨年の3月、ほぼ1年を超える仕事でしたが、枝付き丸太を探しに吉野さくらの美しい奈良県の山奥まで買い付けに行ったり、夏の猛暑と突然の夕立に全身びしょ濡れで養生に追われたり、寒さが心配で左官工事にまだかまだかと焦ったりと、とにかく長い工程でしたが何より職人さんたちの粘り強い仕事のおかげで完成しました。住まい手のご家族の皆さんにとって新天地のこの場所で末永く健康で快適な暮らしができるよう願うばかりです。