住宅を建てるために大規模に開発された造成地は、建物を建てるのも決められた業者さんでやらなければならならないという「条件つき」の住宅用宅地となります。今回その「条件付き」で、業者さんも大工さんもご指定でしたが、どんな家をつくりたいか依頼主のご家族の皆さんも含めて沢山お話させていただきました。いつもは建売のようなお仕事ばっかりだったようで、柱や梁を見せるという真壁作りの構造。さらにプレカットではなく手刻みの加工をお願いすると大工さんからは「こんな仕事ひさしぶりだなー」と言いながらも楽しんで作っていただけました。国産材無垢の材料に合板ゼロという身体にやさしい家づくりができました。また今回の建物の内部は1階の暖気を２階の部屋に上っていくような工夫をしました。これは古民家の囲炉裏の間のアイデアです。