食卓を中心にした家族が主役の住まいづくり。
お子様が通う保育園で出会ってから18年、初めてお宅を拝見した日から施主様が幾度も悩みを重ね、紆余曲折を経て結実した民家再生プロジェクトです。
再生前の建物は、かつて民家の核であった居間(オエ)が暗く閉ざされ、物置のような状態にありました。しかし、建物の中心はそこに暮らすご家族の住まいの中心であるべきです。その本質を紐解き、空間を広く明るく整え直し、家族が自然と集まり食事や会話を愉しめる、あたたかな団らんの場として仕立て直しました。
改修にあたっては、すべてを解体して骨組みだけにするような大々的な工事ではなく、長年家を支えてきた土壁へのダメージを最小限に抑える丁寧な手仕事を選択しています。今ある素材の価値を見極め、引き継げるものは極力残して活かす――。建物の歴史に深く敬意を払いながら、これからの未来を育む快適な住まいへと蘇らせました。
天井が低く暗い居間は吹抜けにし、回廊や階段などで内部空間に一体感を持たせています。対面式のキッチンも一段さげて、目線の高低差を少なくする配慮もしてみました。






