和のデザインは静寂をもたらし人々に安らぎを与えてくれます。
団体向けに対応したロビーや接客は形態を個人向けの家族的な雰囲気に作り替え、まさに「故郷がしのばれる宿」にしたいということで遠く新潟から依頼を受けました。
玄関の格子戸を開けたらまるで昔ながらの旅籠にでも来たような印象を与えたいというコンセプトで古材の床材や畳や梁や柱などで演出してみました。光りの入れ方や照明の使い方などにも気を使い心も体もゆったりできる「茶の間」ができたと思います。
角屋旅館さんはこの2年後、大浴場も個室家族風呂に全面改修し、一人ひとりにサービスの行き届いた素晴らしい旅館へと生まれ変わりました。その後も高齢者対応にするため食事室や寝室の改修など進化し続けています。