新潟県阿賀野市の住宅、完成引渡しを行いました。雪の多い地域ですので軒の長さを1400張り出し出桁構造としています。新潟と長野県境ではよく見かける伝統的な軒先の組み方です。これにより、屋根上の積雪が地上に落ちた時建物へのダメージが少なくさせています。この場合、雨樋は付けませんが広葉樹の落葉対策にも効果的です。
2階の南側の暖かく明るい場所は将来の子供室。いくつかの個室が出来るように自由な間取りとしています。所謂「スケルトンインフィル」の考え方ですね。数十年に渡って自由な空間や間取りに対応できる住まいを作るというのが家づくりのポイント。
寝室からは北側の美しい杉林が眺められるように窓を切り取りました。カウンター材は今回請負っていただいた工務店さん(坂詰製材所)の社長さんが秘蔵していたケヤキ材。真壁の伝統的な構法で久々に大工の腕を試せると意気込み、生き生きと仕事に取り組んでいただき大変感謝しています。
木組の階段
ハーフユニットと思えないようなクオリティの浴室ができました。