木造で円形の建物に一度挑戦してみたいなと思っていたところ、市内の「海禅寺」さんから永代供養塔を作りたいというご要望をいただきました。
願ってもないチャンスです。
木造の設計者としては小さくてもやりがいのある設計です。
コンセプトは大地と宇宙を感じられるような世界です。
建物の入口を開けると、地中に降りていくような印象を与えるため半地下にし、屋根は八方、十六方、三十二方という垂木で中央の「かぼちゃ束」を支えるという構造を思い浮かべどう組み上げるかに苦心しました。
円形の屋根はプラネタリュウムのようで宇宙を感じさせますがやはり写真ではわかりづらい。建築は中に入ってみないとその空気感というのが伝わりにくくてもどかしいです。
日本の仏教建築ではあまり前例のないステンドグラスを取り入れたり、地下にお骨を納め土に還るという発想を持って供養させていただく。
どれも前例のない建物で私にとっては良い刺激になりました。