ブログ:材木検査

住まい手のご家族の皆さんと一緒に工務店さんの加工場に見学と打ち合わせに行ってきました。

「渡り顎」や「追っかけ大栓継ぎ」という昔から行われてきた伝統的な加工方法です。今では殆どの現場が大手プレカット工場で1日で出来上がってしまう時代。でも何だか、あのホゾが短く金物に頼りっきりの組み方には気持ち悪さを感じます。

最近の木造住宅は「大壁」と言って柱や梁を見せないで石膏ボードなどでグルグル囲ってしまう作り方が主流ですがこれもまた気持ち悪い。

手間と時間をかけて設計士の自己満足と批判する方もいますが、上棟の時にしっかりと木と木が組みあがり仮筋交いや金物で締めてなくてもしっかりと安定し、建物だけでしっかりと自立している姿を見るとそれは安心感があります。

伝統構法でいう「復元力特性」というものです。

曲がった丸太も意匠として見せます。ここにハンモックを吊って楽しみます。

12mの梁。実は3本をつないでいます。85歳の棟梁が仮組をし隙間がないか確認しています。

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