3月に上棟する平屋建て住宅。大工さんとの刻み打ち合わせです。
プレカットという工場での機械加工をせずに1本1本手で刻んでもらいます。「20坪ぐらいの建物なら手でやったほうが早いし、頭の中にも入るので手刻みがいい」とサクサクと仕上げていってくれます。こういった大工さんはホントに少なくなりました。
長ホゾ、込栓、渡り顎に二重ホゾ。追っかけ大栓継ぎに台持ち継ぎと、木と木をしっかりと組み上げる仕口を仕上げてくれます。
40代なかばの棟梁ですが、15年くらい前からずっと私の設計をこなしてくれています。相当複雑で難解な建物でないと満足いかないくらいにまでなってくれました。1番やはり「図面がよめる」ということでしょうか。
設計も深まっていくと私も悩みながら書くところが時々あるのですが、そういった図面から私の感情を読み取ってくれて「ここどーすんのー」といつも電話をくれます。
そんな気の利いた大工さんです。