今年もJIA主催の「まちなみウオッチング」に参加してきました。今回は南信州編。飯田市で活躍中の建築家、新井優さんの案内で、「満蒙開拓平和祈念館」と「遠山郷」を見学してきました。

この資料館は１０年あまりの年月をかけ地元の方々と設計を担当した新井さんが話し合いを重ね、フィールドワークとしてかつての満州やドイツのアウシュビッツ収容所など負の歴史遺産を訪ね歩き、建物の形から展示物の内容なども決めてきたといいます。この１０月には団体も受け入れられるように平和教育のためのセミナー棟も完成しました。

１９３０年代からの昭和恐慌の時代、「国策」の名のもとにどれだけの人々が苦しい生活を強いられてきたか。被害者としての歴史と加害者としての歴史をしっかりと見つめ後世に伝えることが私たち大人の責任だと気持ちを新たにしました。還暦過ぎてもまだまだ知らないこと、知りたいことがいっぱいあります。

続いて飯田市内から山の中を１時間走りやがて天空の村「下栗の里」に到着しました。昼食はその名のとおり「天空定食」おだんごのようなものはこの地域の特産品二度芋というのだそうです。それとこんにゃく。

中央は今回ガイドをお願いした地元の青年。私たちの他にもいくつかグループがいて皆さん散策トレッキングしていました。どこを見ても遠くて高い景色なためくらくらしそうです。(笑)