ごあいさつ

安藤建築設計工房は、日本の風土の中で形作られてきた民家の力強さ、美しさを大切に、住まう家族が心地よく、幸せに暮らせる住まいを住まい手とともに作ります。

旧事務所

戦後日本の住宅は、高度経済成長期の大量生産大量消費のなかで、画一的な「住まいの商品化」となって急速に発展してきました。
それにより日本の風景は、生産性重視のハウスメーカーが大手をふるい、どこでも同じような個性や地方性のない、つまらないものになってしまいました。

言葉に方言があるように民家にも長い時を経て地方ごとに特色ある家の形が出来上がり、街並みが形成され、地域の文化を育んできました。そこには何百年もかけて先人達が考え抜いた住まいの形、暮らしの知恵がありました。


私たちは合理性や、経済優先の名のもとに、大切なものを失いつつあるのではないでしょうか。住まい手にとって家を建てようと思い立ったらまず行くのが「住宅公園」という展示場でしょうか。現物にある商品を見て買うというのは当たり前の行為かも知れませんが、そこには大企業大資本によるメディア戦略と、垂れ流しのCМにより、「いい家」とは何か、間違った思い込み、価値観を無防備に押し付けられていないでしょうか。

安い、早い、簡単ということを美徳とし、合板やクロスを多用し、そこから染み出てくる化学物質のこわさも知らせず、高気密住宅を作り続け、化学物質過敏症の被害者を出してもいまだに改善されません。
私たちはそんな資本の論理よりも生活の論理を推し進め、もっと賢くなり本当に暮らしにとって大切なものは何か、考えなければならないときにきているのではないでしょうか。

安藤建築設計工房では、「職人の手仕事」を大切にしています。
道具というのは職人の手による技を手助けし、具現化するためのものと考えます。が、いまや、巨大なプレカット工場にみるように、道具が人のスケールを超え、スピードと生産性が幅を利かせ、私たちは「便利」を得て「豊かさ」を見失ってしまったかも知れません。「住まいは住む人の心を表す」といいます。ひとつひとつ丁寧に作ったものは作り手の心を表し、そうして出来た建物は住まい手の生き方を表し、住む人の心を育みます。熟練した職人たちの仕事は、見ていて気持ちのいいものです。この気持ちのいい空間に包まれる喜びを感じてみませんか。

木組み

住まいづくりの主体は住み手

「新日本建築家協会」は1989年に「建築家職能原則」というものをまとめ、建築家の自由と独立の立場から「建築家は工事施工の分野とは分離し、建築の生産、流通などの経済の機構のなかで独立した中立的第三者の立場を保持しなければならない」と表明しました。

「設計と施工が一緒になって工事にあたりますからご心配いりません」とよく工務店さんには言われますが、果たして本当にそうでしょうか。問題はお金の流れです。設計者が施工者からお金をもらいながら、本当に住まい手の立場に立てるでしょうか。

昨今、「住まいの商品化」はますます進み、設計者個人の「建築家の商品化」もすすみつつあるのではなかという危機感を覚えます。そこには主体である住まう家族の悩みや暮らしのストレスなどは置きざりにされ、空虚なデザイン論しか残りません。ゆえに、建築家が住まいを自身の「作品」として、一方的に計画するようなことをしてはいけないと私は考えます。

住まいづくりを今一度私たちの手にとりもどし、本当に家族にとって大切なものは何かを語りあい、悩みながら、楽しみながら、ご一緒にお手伝いができれば幸いです。




会社概要

事務所名 有限会社 安藤建築設計工房
代表 安藤政英
所在地 〒386-1436  長野県上田市前山384-3
連絡先 ℡0268-39-5963 Fax0268-39-5964
URL https://ando-sekkei.com
E-mail anchan60@kuc.biglobe.ne.jp
設立 2001年1月1 日  2005年4月法人化
事務所登録 1級建築士事務所 長野県知事登録
管理建築士  安藤 政英(一級建築士登録245251号)建築家賠償責任 加入
業務内容 建築全般の設計管理 住宅・別荘の設計監理リフォーム・リノベーション 新築 古民家再生 移築 旅館 居酒屋 レストラン カフェ 洋和菓子店 保育園 幼稚園 医院 クリニック 美容室   暮らしのアドバイス造り付け家具 キッチン 搬入家具 植栽 造園など
その他 木のうつわ製作販売
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